銀行向けに粉飾決算で融資を受けうると詐欺で捕まってしまいます。戦々恐々としている企業は他にもあると思います。
今回は税理士も逮捕されてしまいました。何とか会社を助けたいと、会社側に立ってしまいがちです。
粉飾の詳しい内容を見ていると、税理士などの専門家でないとこれほどの細工は無理だろうなとは感じました。しかし、この税理士も、ここまで肩入れする必要があったのか、大した問題にはならない、とタカを括っていたのか、不思議に思いますね。
堀正工業、銀行欺いた20年 融資金詐欺で元社長ら起訴
粉飾決算書使い分け/「見せ金」の定期預金
ベアリング販売の堀正工業(東京都、破産手続き中)による融資金詐欺事件では、銀行を欺く巧妙な手法が浮かび上がった。虚偽の借り入れ目的に沿って金融機関ごとに粉飾決算書を作成。信用力を高める「見せ金」の定期預金も積んでいた。銀行側は経営実態を見抜けず、破綻時の金融機関への債務は約50行で計約250億円に上った。
2024年7月13日 日本経済新聞
粉飾決算で銀行から融資金詐取か 商社の社長ら3人逮捕
東京・港区のベアリング商社「堀正工業」が売上高などを改ざんしたうその決算報告書を示して、銀行から融資金5億円をだまし取ったとして、警視庁は社長ら3人を逮捕しました。
2024年 6月18日 NHK
この会社では40余りの金融機関から融資を受けていて、負債は250億円に上るということで、警視庁はこうした粉飾決算を繰り返していた疑いがあるとみて調べています。