企業の粉飾倒産、3割増
1~9月、16年以降で最多 返済猶予申請時に発覚
粉飾決算などが理由の「粉飾倒産」が増えている。帝国データバンクによると負債額1000万円以上の2024年1~9月の粉飾倒産は前年同期比28%増の74件だった。調査を始めた16年以降で最多となった。新型コロナウイルス下の政府による手厚い資金繰り支援で見えにくくなっていた粉飾が表面化しつつある。
粉飾決算は、企業が借入金の返済猶予を金融機関に申し入れた際に発覚しやすい。
いくら決算書を偽装しても、手元にある現金が増えるわけではありません。なので、粉飾が発覚するのは、現金がいよいよ尽きた時です。
逆に、現金さえ手当できれば粉飾していても倒産することはありません。
なぜ粉飾するのかというと、そうしないと融資が受けられないからです。決算内容の悪い会社に貸そうとするところはありません。といって、税理士が手を貸して詐欺で捕まった事例もあります。
粉飾は麻薬のようなものなので、一度やってしまうとなかなか抜け出せません。帳簿上の操作だけで見かけが良くなるので、これほど痛みを伴わない安易な解決策はないのですが、それだけに解決が先送りされてしまい、ついには万策尽きるというパターンがほとんどです。
とにかく、現金がなくなったら終わりなので、現金があるうちに出血を止めるしかありません。
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