UnityとXcodeでアプリを制作してみました

iOSアプリを公開しています。大変うれしいことに、いろいろな国の方からダウンロードいただいています。

世界中から簡単に購入することができる、このようなプラットフォームはとてもありがたいです。

時期を見て、曲の追加など、いずれバージョンアップしたいと思います。

iOSアプリは、MacにXcodeを入れれば無料で作ることができます。実際には、ゲームエンジンを使った方が遥かに簡単に作れるので、わたしの場合は、Unityを使って作っています。今回、App storeへの登録に挑戦してみました。

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UnityとXcodeがあればアプリは作れます。

実際にやってみると、想像以上に大変でした。

有料のDeveloper Programに登録しなくても、実機にアプリを入れることはできるのですが、有効期間が7日と短く、使い続けるためには再インストールが必要となり、とても不便です。そのため、お金を払って公式にアプリを登録することにしました。

実機で動くアプリができたら終わりではなく、その先のアップルの審査対応は、噂通り過酷で、アプリを実装する3倍の手間はかかったと思います。と言っても、24時間以内に結論が出るので、その点は助かりました。基本、英語でのやり取りになりますが、そこは翻訳アプリの力を借りればなんとかなります。

やってみないとわからないことがわかったので、たくさんのことが得られました。

「履歴追跡に同意せず」7割

iOSアプリの審査を通すには、ATTに対応することが必須となり、これに対応するのがアプリ公開の大きな壁になっています。無料で公開する代わりに、広告を見ていただく、というビジネスモデルにとってATTはなんのメリットもありませんが、ルールである以上、従うしかありません。

確かに、ダウンロード数に比べて広告収入が微々たるものなので、この割合は妥当だと感じます。わたしもホームページを見るときクッキーについての許可ダイアログが表示されると、なんとなく許可をするのに抵抗を感じます。

iOSアプリ 2021年は160万強をリジェクト

アップルのiOSアプリの審査が特に厳しいことで有名です。わたしも審査を通すのに苦労しました。

アプリで収益を得る方法の一つとして、アプリ内での広告表示があります。アプリを無料にする代わりに、広告を見てもらうことで広告費で稼ごうというビジネスモデルです。最近、これに規制がかかり、広告トラッキングについて、ユーザーの同意が必要になりました。

この、AppTrackingTransparency (ATT) システムへの対応がiOSアプリ開発の大きな壁となっています。手間をかけてわざわざ収益が減る機能を実装するわけですから、まったく割に合いません。しかも、この実装は、プログラミング初心者には難易度が高いと思います。これについて触れている書籍は少ないですし、このあたりの情報はすぐに古くなるので、書籍の通り打ち込んでもうまく行かないことの方が多いです。

このあたりの事情が、古いアプリのアップデートを困難にしている理由ではないかと思います。古いアプリでアップデートされていないと削除されるようですし。

ちなみに、初回審査は割とすんなり通りました。言語を英語メインにしたのですが、その広告トラッキングの許可ダイアログが日本語のままだったといううっかりミスを指摘され、それを修正したら通りました。ところが、すぐに追加機能を付けてバージョンアップの申請をしたところ、リジェクトされてしまいました。今度は、ATT関連で、この前は指摘されなかったのにと釈然としない思いでしたが、指摘されたところを修正して何とか通しました。審査する人によって通る場合と通らない場合がある、というのは本当のようです。

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