「輪島は日本で一番安全だと思っていた」

令和6年能登半島地震から「知る」界での「備え」

インタビュー

輪島は日本で一番安全だと思っていた

地震が来るまでは、輪島の三井地区は日本で一番安全だと皆思っていたので、地震が来たときは何も考えることができませんでした。

広報さかい 2025年1月 vol.886

そもそも日本で安全なところなんてありません。

この言葉を聞いて思い出したのが、大学3生の夏休みに、単位がもらえる工場実習として、三菱重工業神戸造船所に3週間ほど滞在したときのことです。阪神・淡路大震災の起きる半年ほど前のことです。

その時に、工場で親身に担当してくださった方がおっしゃっていたのが、「神戸は地震がないから、家を買うなら神戸がいいよ」ということでした。まさか、それから半年も経たずにあれほどの大地震が来るとは想像もしていませんした。

(当時の三宮から元町までの高架下商店街は怪しげなものもたくさん売っていて(勲章とかも)、とてもおもしろいところでした。わたしはリーバイスの古着を買い漁っていました。)

今まで安全だったから、こらからも安全という保証はありません。これは、富士山の噴火、関東や南海の大地震も同じです。

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