株式、為替取引には興味があるけど。
下げ相場では売れない
株を一番の高値で売りたい、と誰もが考えると思います。しかし、売るためには、誰かが買わないといけません。買う人はさらに値上がりすると考えるから買うわけです。まだ上がると考えるということは、傾向としては上げ相場にあります。しかし、一番の高値ということは、それ以降は下げ相場になります。この際ギリギリを見切ることはほぼ不可能です。
相場格言に、「頭と尻尾はくれてやれ」というものがあります。だいたい、上下3割は取り損ねるものです。
「売ったけれど上がってしまった」、「買ったけれど下がってしまった」としても、実際問題として、上げ相場でしか売れず、下げ相場でしか買えません。あまり欲をかかずに、真ん中だけ取れればよし、とする方が安全です。
システムトレード、今は機械が相手
株式や為替相場はすでにアルゴリズム取引がメインになっているようなので、もはや個人が下手に手を出すのはますます危険になったと思います。かつては人間対人間でしたが、今は機械対人間です。
機械は人間のように感情を持たないので、アルゴリズムにしたがって粛々と売買をします。もう少し待てば上がるかな、と下手なナンピンをするという発想は機械にはありません。
古い相場の本にあるような、罫線を読むというのも人間相手の話なので、もはや通用しないのではないかと思います。もっとも、機械のクセというものはあるかもしれないので、新しい罫線理論が出てくるのかもしれませんが、おそらくイタチごっこになるのだと思います。
人間がデイトレードで機械の裏をかく、など不可能でしょう。
株の大暴落とオプション戦略
新型コロナで株式や為替の変動が大きくなっているようです。
日経225オプション価格のボラティリティの変動も大きくなっています。
かつて日経新聞には、HV(Historical Volatility)とIV(Implied Volatility)の二つが掲載されていましたが、いつの間にか、HVだけになってしまいました。
この二つの指数の関係を見れば、オプションが売りなのか買いなのかの判断が付く場合が多く、実際コールオプションでの勝率は高かったです。
IVがHVよりも大きい場合、コールオプションの価格は割高になっている場合が多いので、コールの売りに分があります。相場が大きく変動すると、IVがとんでもない数値になりますので、オプション価格が跳ね上がります。そこを狙うのですが、もちろん、100%勝つということはあり得ませんので、あとは自己責任になります。
IVがHVより大きいからコールの売り、としてしまうと、みんながそれをやっていた場合、逆方向に触れたとき、大損失になる恐れがありますので注意が必要です。特に、オプションの売りは理論上、損失が青天井になりますので、売りはヒヤヒヤします。