玉川徹氏がフジテレビ問題に踏み込む「それは何かというと日枝さんの存在です」
当初は中居のトラブルが問題だったが、現在はフジテレビの企業ガバナンスに注目が集まっている。玉川氏は「企業ガバナンスの本質がついに見えてきたと思います。それは何かというと日枝さんの存在です」と指摘。「日枝さんが独裁体制をずっと敷いてきている。そこに対して役員の方々がほぼイエスマンの状況で、今回のような事が起きてるんじゃないかという危機感を多くの社員が持っている」と解説した。
2025/1/24 東スポWEB
イエスマンを置きたがるのは人間の性です。誰しも耳に痛い話は聞きたくないものです。
そのため、特に、上の立場になればなるほど、悪い話が上がって来なくなります。悪い話をすればいい顔をされませんし、場合によっては嫌われて待遇が悪くなる恐れがあることがわかっているので、悪い話を進んで上げたいと思う下の者はとても少ないです。かくして、トップには自然とイエスマンが集まることになります。
もちろん、耳に痛い話をする部下を意図的に遠ざけて、イエスマンで固める人もいますが、あえてそうしなくても、潜在的にトップにはイエスマンで固まりやすい状態にあると言えます。
経営者の必読書と言われる「貞観政要」には、唐の太宗が自分に耳に痛い話をさせることを任務とする「諌議大夫」という専門職をわざわざ置いたことが書かれています。このくらいしないと、自分の周りにはイエスマンしかいない、という状況に陥りやすいので、トップの方は注意すべきです。
また、イエスマンというのは、基本的に我が身を優先しますので、いざという時には役に立たない存在でもあります。当たり前ですよね。トップに嫌われたくない、つまり我が身がかわいいからそのような行動を取るのですから、トップが窮地に陥れば、トップを守るよりも自分を守ろうとします。真っ先に逃げる存在とも言えます。
耳に痛いことをわざわざ言ってくれる気骨のある部下というのはとても貴重な存在です。