わたしもたまに『M資金』を実際に耳にすることがあります。そんな荒唐無稽な話に騙されるのか、と思われますが、「ない」という証拠がない以上、否定はできないので、いまだに根強く残っているのだと思います。
このような秘密資金があるのなら、なぜわざわざ他人に教えるのでしょうか。本当に存在し、自分しか知らないというのであれば、決して誰にも教えず、独り占めにするはずです。大企業の経営者なら気付かれてもよいと思うのですが・・・。
秘密資金、だまされた会長 36億円損賠訴訟
「まだ先生の言葉を信じたい」 夢の2800億円が霧散
「太平洋戦争の戦勝国が管理している秘密資金の提供を受けられる」。大手外食チェーンの会長は60代のとき、人づてで知り合った男からこんな話を聞いた。
手に入るとされた額は実に2800億円。必要経費として計36億円超を支払ったが、結局1円にもならなかった。事業家として名をはせた会長は、なぜ詐欺グループの荒唐無稽なウソを信じてしまったのか。
2024年10月13日 日本経済新聞
GHQの秘密資金?「M資金」詐欺を調べてみた
「手口はいわゆる『M資金』と呼ばれるものです」。
深夜に開かれた記者レクで、神奈川県警の幹部が口にしたこの言葉。「M資金って何?」
私は正直、知りませんでした。でも、なぜか耳に残って離れません。被害額30億円以上の巨額詐欺事件をきっかけに「M資金」の持つ“魔力”を追うことにしました。
2021年3月9日 NHK