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かつて、時計の文字盤の蛍光塗料には放射性物質ラジウムが使われていました。
女性たちが細い筆でラジウムを時計の文字盤や針に塗っていて、その筆先を整えるときに筆を舐めていた人もいたそうです。
会社からは危険性を知らされず、自分たちも危険という認識もなく、マニキュアのように爪に塗っていた人もいたとか。夜になると身体中が光っている人もいたようで、無知とは恐ろしいと思います。
当然、身体にも異常が現れます。想像を絶する苦しみを味わった様子がよくわかります。
ラジウムはもちろん放射性物質ですので、被曝します。発見者であるマリー・キュリー夫人の直筆の論文用紙など身の回りの品や遺骨からは今でも高い放射能が検出されるようです。そのため、棺は鉛で覆われています。
ちなみに、ラジウム226の半減期は1600年です(1600年経過しても半分にしかならない!)。福島で問題になった、セシウム134は半減期が約2年、セシウム137が約30年ですから、ラジウムは別格です。
アンティーク時計で光る文字盤があったら、それはラジウムかもしれません。