ドローン操縦のための無線資格取得

そらかぜ

ドローンの操縦に免許がいるの?

これからは、無線の知識がさらに必要になります。5Gの時代が到来し、ドローンを飛ばすにも無線の知識が必要となります。

Raspberry Pi という格安小型PCがあります。この超小型コンピュータは、電子工作や機械学習もできてしまう優れものです。

現在の最新モデルは「Pi 4 Model B」で、CPUパワーなどがアップし、さらに高性能になっています。

わたしは、一つ前の「Pi 3 Model B+」を使っています。

もともとは、教育用小型コンピュータということで、5千円前後で買える破格のコンピュータだったのですが、人気とともに品薄状態になって、価格も高騰しています。

このRaspberry Pi には、いろいろなバージョンZeroやnano、picoといった、用途に応じたサイズがあります。100円で買えるものもあり、ドローンとの相性もよいです。

いろいろなキットが発売されており、ハンダを使わずに手軽に実験ができるものもありますので、初心者でも手に取りやすいと思います。

ドローンを使おうと思ったら、必然的に無線の資格が必要になります。無免許では電波法違反になってしまいます。

電波法違反は1年以下の懲役または100万円以下の罰金、と非常に重いので、シャレになりません。前科者になってしまいます。軽い気持ちで電波を勝手に飛ばしてはいけません。

ドローン操縦には、第4級アマチュア無線技士と第3級陸上特殊無線技士の免許があれば十分です。

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アマチュア無線資格は3級を取得した方が断然お得

さて、まず必要となるのが、アマチュア無線資格です。4級と3級のどちらにしようか、が悩みどころです。

というのも、3級は、モールス通信が加わるだけで他の難易度は4級とほとんど同じです。3級を取るとモールス信号を飛ばすことができるのは大きな魅力です。

というのも、モールス信号はとても微弱な電波でも遠くまで飛ばすことができるので、いざという時に頼りになる通信手段だからです。また、声に出さなくても通信ができるので、静かに通信できるのもメリットですね。

となると、コストパフォーマンスでは3級の方がお得に感じます。モールス通信(CW)をやりたいと思ったら、ほぼ同じレベルの試験の3級を受け直さないといけません。時間と費用がかかってしまいます。

であれば、最初から3級を取ってしまった方が無駄がありません。

電鍵が使えると、なんとなくプロっぽい感じになります。

わたしは、このバグキーを使っています。よくスパイ映画で出てくるような縦振りのものは、使い方がとても難しいので、初心者向きではないようです。

モールス信号は、「トン(・)」と「ツー(ー)」を組み合わせて使います。「A」なら「・ー」、Xなら「ー・・ー」という感じです。

バグキーは、2つのレバーがあるので、それぞれのレバーに「トン(・)」と「ツー(ー)」を割り当てることができるので、初心者でも使いやすいです。もちろん使いこなすには多少の練習が必要です。

もっとも、今はPCのキーボードで普通にメールを書くように送受信できるようです。

モールス符号に規則性はありません。よく使う文字は短いというくらいでです。

といっても、3級アマチュア無線技士では、アルファベットと数字くらいしか出ませんので、アルファベット26文字と数字10文字の合計36文字さえ覚えてしまえば何とかなります。しかも、実技試験はなく、筆記試験で選択肢から選ぶだけなので、テスト対策をすれば十分対応できます。

書店で教科書、問題集を買って自分で勉強してもよいですが、一番手っ取り早いのが、JARDの講習会で取得する方法です。わたしはこの方法で取得しました。eラーニングなので、通う必要がありません。自宅で好きな時間に学べるのはありがたいです。

判定試験を受けて合格すると、終了試験の受験資格がもらえます。修了試験は、CBTといって、全国のパソコン教室などのPCを使って試験をするもので、自分の都合のよい時間、場所で試験が受けられます。

あらかじめネットで予約して、指定された時間、場所に行って試験を受ければよいので、仕事をしている身にとっては素晴らしいシステムです。他の国家試験もこうしていただけるとありがたいですね。

第1級陸上特殊無線技士の試験

陸上特殊無線技士については、いきなり、1級にチャレンジしました。3アマを学ぶと、知識が重複する部分も多く、勉強のハードルがとても低くなります。ちょっとレベルが上がりますが、手に負えないレベルではないと思います。

なので、3級アマチュア無線技士の資格を取得したら、あまり時間を置かずに陸上特殊無線技術士の試験を受けることをおすすめします。

無線工学は対数が出てきたりと若干難しくなりますが、教科書と問題集を何回か解けば何とかなります。過去問を見ればわかりますが、同じような問題が出題されますので、それほど心配する必要はないと思います。

1級陸上特殊無線技士受験に使った参考書2選

参考書は、この2つしか使いませんでした。

これ以外では、日本無線協会のホームページにアップされている、過去三期分(午前の部と午後の部の二回があるので、計六回分)の過去問を繰り返しやっただけです。

同じような問題が何度も出ますので、過去問をよく見ておくことが重要です。これらを繰り返すだけで十分合格できると思います。

第一級陸上特殊無線技士試験 集中ゼミ 吉川忠久著 東京電機大学出版局

教科書はこれ1冊で十分です。これを何回も繰り返せば十分合格できます。

第3版の誤植を見つけましたので、その旨出版局には伝えています。正誤表を確認ください。→ 増刷時に訂正するとのこと。まだ正誤表にアップされていないようなので、一応載せておきます

  P39 (2.37) 分子のPq → Pa

     力率は、有効電力/皮相電力

なお、P81の負帰還増幅回路の利得AFの分母が1-Aβとなっていますが、帰還率βを負としているため、-Aβは正値となり、AFはAより小さくなります。符号の誤りではありません。

第一級陸上特殊無線技士 試験問題集  吉川忠久著 東京電機大学出版局

教科書はこれ1冊で十分です。これを何回も繰り返せば十分合格できます。

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