会計士協会でデジタルフォレンジックについてのCPD研修を受講しましたが、そこでも、PC内のデータは断捨離しておいた方が良い、という話がありました。
というのも、調査費用はデータ量に比例して増えますので(タイムチャージのようなもの)、過去のいらない関係ないデータであっても、分析対象にされてしまうので、思わぬコスト増になってしまうとのこと。なので、いくらハードディスクの容量が大きくなったとしても、ゴミデータはこまめに消去しておくに越したことはありません。
確かに、決算書類や官公庁への提出資料を除けば、せいぜい使う資料は2年くらい前までで、10年以上前のデータはまず見ません。存在すら忘れています。検索を掛けてヒットしても見ません。
永久保存するのであれば、専用フォルダに入れて、あとは期間を区切って保存期間を過ぎたら何も考えずに捨ててしまっても弊害はないように思います。
端末「電子鑑識」50万円から 不正の証拠を復元・解析 データ量膨大、調査負担増
企業の不祥事が絶えない中、パソコンのデータなどを解析し証拠をみつけるデジタルフォレンジック(電子鑑識)に注目が集まる。料金は端末1台50万~100万円前後からが一般的。大がかりな調査で対象が増えれば数千万円かかるケースもある。膨らみがちな料金は、データの爆発的な拡大や、終わることのない新技術との攻防を映している。
2025年6月12日 日本経済新聞