その土地その土地それぞれに、特徴があると思います。大阪に来て、「へえー、そうなんだ」と初めて知ったことをいくつかピックアップしたいと思います。
堺に「目」は付かない
普通、住居表示は「丁目」だと思いますが、大阪の堺市では「丁」となっています。
堺に来るまではもちろん知リませんでした。不動産屋さんから「丁」ですけど、間違いではないです、と言われことがとても印象に残っています。
この堺独特の命名法、もともとは、町と同格という意味があるのだそうで、だから、丁目ではなく、丁としているのだとか。
阪堺線「御陵前停留所」
天王寺から浜寺公園までの区間を路面電車が走っています。かつては海水浴場として有名だったらしい浜寺公園の旧駅舎はレトロな趣があります。
この路面電車の停留所の中で、「御陵前停留所」というものがあります。御陵というのは、世界遺産の仁徳天皇陵のことですが、2キロ以上も離れており、どう考えても「前」ではありません。ここで降りてしまったら、途方に暮れてしまうかもしれません。JR阪和線の百舌鳥駅が一番近く、1分以内で着きます。
不思議な駅名です。
駐車場は「モータープール」
駐車場を借りようとした時、ほとんどの月極駐車場は、「〇〇モータープール」と書いてあります。
「モータープール」。自動車をプールしておくところ、といった意味なのでしょうか?
貴重な建物、船場センタービル
公認会計士協会の近畿会に行くときは、御堂筋線の本町か、堺筋線の堺筋本町で降り、船場センタービルの中を通ります。
このビルはとても変わっていて、建物が道路の上にあるので、建物と道路が一体として取引されます。なので、建物の所有権を譲渡する場合、道路占用権も同時に移転するので、評価する際には、「取引事例のある道路占用権」として評価されるそうです。
日本では、唯一ここだけだそうで、大変貴重なビルになります。
繊維の街なので、繊維関係の会社が多く、地下は飲食店街になっていて、なかなか昭和な感じがして、風情があります。