診療報酬債権のファクタリング

経営難の医療機関を救済 診療報酬を債権にキャッシュ調達「ファクタリング」

経営難の医療機関の間で、診療報酬の債権をもとに現金を調達する「ファクタリング」取引の利用が広がってきた。レセプト(診療報酬明細書)を提出してから実際に報酬を受け取るまでの時間差をカバーしてもらう。経営改善のアドバイスも受け、黒字転換した医療機関もある。

「銀行から借り入れできず倒産ギリギリだった」。医療法人財団コンフォート(横浜市)の阿部政人専務理事は2016年ごろの経営状態を振り返る。

2025年1月15日 日本経済新聞

これは昔からあります。

診療報酬の入金サイトは2ヶ月なので、入金が2ヶ月後になってしまいます。それまでは入金がないので、自前で現金を用意しないと支払いができません。これは手形取引と基本的には同じです。手形の場合は割引することで現金化ができますが、これと同じことを診療報酬でも実現するのが診療報酬ファクタリングなのですが、問題はその割引料です。

2ヶ月待てば100%もらえますが、その前にもらおうとファクタリングすると手数料が取られます。その手数料が高額だと、収入が目減りしてしまいますので、経営が苦しくなってしまいます。

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