海洋気象データのニーズ

ウェザーニューズ、海で稼ぐ 航海気象 世界の顧客1万隻が観測

「今のルートは波が高くて危険です。Bルートに見直してください」。港などの管制塔からの指示ではない。ウェザーニューズのオペレーターが太平洋上の船舶と交信する一幕だ。天気予報で有名な同社だが、強みは世界の海の「運航コンサル」にある。独自の情報網で得る膨大な気象データを生かし、気候テック株の代表格になれるか。

祖業は海洋向け気象情報の提供だ。きっかけは1970年に福島県小名浜港で起きた爆弾低気圧による…

2024年12月10日 日本経済新聞

気象による海難事故といえば、洞爺丸台風が有名です。海上輸送にとって気象は命に直結するものなので、気象データに対するニーズはどんなに科学が発達してもなくなることはないと思います。

ウェザーニューズの祖業も海洋向け気象情報の提供ということで、IR情報でも、航海気象の売り上げが全体の26%も占めていることから、重要な収益源であることが分かります。

法人向け売上2024/5月期(百万円)
航海気象5,813
陸上気象3,495
航空気象1,261

ウェザーニューズといえば、気象予報士やテレビの天気予報というイメージが強いですが、実態はもっと幅広いです。

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