株式会社merchuが今度は商標問題で炎上しています。
株式会社merchuが運営するSNS、Kobeccoと神戸の情報誌KOBECCOが媒体名として酷似しており(というより、大文字か小文字かの違いだけ)、しかも会社代表がKOBECCOの立ち上げにも携わっているかのような誤情報が流れているとのこと(そもそも創刊が1961年なのだからご本人は生まれてもいない)。確かに、そのようなご本人の記事を見たので、KOBECCOとはどのような媒体なのか見てみたくなったくらいです。タウン誌のサイトを見ると、特にmerchuの代表が関わっているようには見えなかったので、「あれ?」とは思いました。実際には、別の媒体だったのですね。紛らわしい!
そういう意味では、誤解を与える書き方だったように思います(ご本人がどういう意図で書かれたかは分かりませんが。この情報誌のことはご存知だったようなので、「タウン誌のKOBECCOとは違います」、と一言コメントしておく必要があったかと。このような配慮がないから炎上してしまうのです)。
ちなみに、同じ名前というのは商標の世界ではよくあります。「KOBECCO」の商標を調べてみると、伊藤ハムも商標を取得しているようです。
merchuの場合は、35類(広告など)と41類(教育、訓練の提供、娯楽、スポーツ及び文化活動。書籍の制作も含まれる)で取得しているので(16類(印刷物など)は取得していない)、タウン誌と被るところがあります。(出願資料では自己出願のようです。もっとも、商標の出願は自分でもできるくらい簡単です。)
タウン誌のKOBECCOの方は「神戸っ子」で商標を取得されているようです。
今後、タウン誌の運営会社の方で法的措置を考えるとのことですので、おそらく商標に関しての裁判を視野に入れていると思います。
それにしても、舌禍がこんなところにまで及ぶとは想像もしていなかったと思います。PRの会社が自己PRで大コケしてしまい、おそらく、彼女はびっくりして、何が起きたのか、理解されていないのではないかと思います(いまだにインスタやnoteが閲覧できる状態ですし)。
承認欲求というのもあるのでしょうけれども、マーケティング手法として、さらけ出して共感を得ようというものもありますので、自分のこれまでの活動や舞台裏、私生活を公開することで、とにかく知ってもらおう、と力を注いできたという面もあると思います。
特に、市議会議員の方のチラシを見ると、どこどこ幼稚園、小学校、中学校卒業、家族は妻と子供何人(小学何年生とか)、地元生まれ、地元育ち、と書かれ、活動内容を写真付きで一生懸命アピールしていますが、基本的には同じようなものだと思います。承認欲求云々が問題なのではなく、出してはいけない情報を出してしまったことが問題です(出さなかったら分からなかったというのが良いのか(バレなければ何をしても良いのか)、という論点もありますが、それは別の論点です。それは公職選挙法の問題)。
しかし、個人情報もそうですし、企業秘密など、バラしてはいけないものもたくさんあります。その区別をつけずに公開したらこうなる、という見本のようなものになってしまいました。
それにしても、この年末に、従業員の方たちへの給料やボーナス、また、すでに受注している自治体の案件をどうしているのか、気になります。