日本人の知力、24歳で頭打ち 「学べぬ大人」手薄な支援
経済協力開発機構(OECD)は10日、国際成人力調査(PIAAC)の結果を公表した。日本は「読解力」など3分野全てで2位以内を維持したが、数字を使った品質管理や発注といったビジネスの実務に影響する「数的思考力」は25歳以降で右肩下がりに低下していた。
3分野で上位を占めた北欧諸国は、数的思考力が30〜40代まで伸び続けていた。いずれもリスキリング(学び直し)への手厚い支援で知られている。労働生産性を高めるためには、日本でも学び続けられる環境づくりが急務だ。
2024年12月10日 日本経済新聞
それはそうですよね。勉強するのはせいぜい大学受験までで、そのあとは資格試験に挑戦するくらいでしょう。
本も読みませんし、どんどん学力は衰えていく一方だと思います。
しかし、今はビジネス環境が劇的に変化しています。
特にホワイトカラーの人は、プログラミングのスキルがないと、仕事が進まなくなる可能性が高いです。それは、自分でコードを書けるようにしておくという意味ではなく、プログラムがどのように動いているかその仕組みを理解しておく、ということです。しかし、そのためには、一度は自分でプログラムを組む経験が必要です。
ChatGPTなどの生成AIはプログラミングに絶大な力を発揮します。しかし、望むコードを吐き出してもらうためにはこちらもきちんとした指示をする必要があります。間違った指示やアバウトな指示では、相手は間違ったり、誤解したまま処理をしてしまいます。この点は、人間に対しての指示と基本的には同じです。
AIが意図を汲んでくれると思っていても、実際には思い通りの回答が得られず、何度も繰り返してしまうのがオチです。
いくらAIが賢くても、指示する人間が賢くなければ、望むアウトプットは得られません。