インボイスに関して、ちょっとしたトラブルがちょこちょこと発生していますので、ここに備忘を。始まったばかりですので、これからもちょっとした問題が起きると思います。
Appleストアで購入
2023年10月からインボイス制度が開始しましたが、10月時点でAppleの請求書が未対応でした。ネットを調べると、「サポートに電話しても、長時間待たされた」とか、混乱の様子が窺えました。しかし、実際にAppleのサポートに電話したところ、すぐにつながり、対応もスムーズでした。しかし、Appleでの対応はオンラインショッピングに限られ、ショップで購入したものに関しては各ショップに直接問い合わせて欲しいとのこと。
そこで、ショップに電話したところ、すぐにつながり、対応も早かったです。すぐにメールで修正されたインボイスが届き、一件落着。
Appleはサブスクの解約も簡単です。どこぞのなかなか解約させてもらえないところとは大違いです。
自動更新
毎月や毎年自動更新、という取引も多いと思います。この場合のインボイスはどうするんだ、という疑問が当然湧きます。
これについては、以下の回答が適用できるようです。要するに複数の書類で補完できるのであればOKということのようです。
適格請求書とは、次の事項が記載された請求書、納品書等の書類をいいますが、一の書類のみで全ての記載事項を満たす必要はなく、交付された複数の書類相互の関連が明確であり、適格請求書の交付対象となる取引内容を正確に認識できる方法(例えば、請求書に納品書番号を 記載するなど)で交付されていれば、その複数の書類の全体により適格請求書の記載事項を満 たすことになります(基通1-8-1)。
国税庁 インボイスQ&A 問65
改正電子帳簿保存法
今年の1月から、請求書や領収書のデジタル保存の義務化が本格的に始まりました。でも、引き続き、紙での保存も容認される特例も残りますし、すべてをサーバーに保存することを求められているわけでもありません。
要するに、税務調査の時点で証憑類を提示できればよいというのが基本スタンスだと思いますので、常識の範囲で考えればよく、それほど神経質になる必要もないかと思っています。
当該ECサイト上でその領収書等データの確認が随時可能な状態である場合には、必ずしもその領収書等データをダウンロードして保存していなくても差し支えありません。
お問合せの多いご質問(令和6年3月) 国税庁