廃熱を安く電気に 太陽電池以下の費用へ 物材機構 希少金属なし
物質・材料研究機構は、工場などの廃熱を使って高い効率で発電する素子を開発した。従来素材のレアメタル(希少金属)に代わり、安いマグネシウム化合物を使う。太陽光発電以下の発電コストを狙う。三菱マテリアルなど15社と協力して2029年に大型化し、実用化を目指す。
2024年11月19日 日本経済新聞
熱を電気に変えると言えば、ゼーベック効果が思い浮かびます。ゼーベック効果の逆がペルチェ効果で、安価な小さな冷蔵庫に使われているのがペルチェ素子です。ペルチェ素子の両面に温度差を与えると、電気が流れます。
これを使えば、夏や冬の外気と室内の温度差を利用して発電できるのではないかと考えたこともありました。ペルチェ素子を数枚購入して実験したこともあります。しかし、ペルチェ素子は高価で、しかも破損しやすいので実用化には厳しそうです。
今回開発された素子を使えば、温度差を利用した発電に弾みがつきそうです。
電気を使って部屋を冷やしたり暖めたりして、そこで生じた温度差で再び電気を作り出せれば、節電効果が大きくなります。