ネット検索に転機 チャットGPT、AIとの対話型 質問の意図読み情報要約 「グーグル1強」に風穴
米オープンAIは10月31日、対話型AI(人工知能)の「ChatGPT」を使ったインターネット検索を始めたと発表した。対話するように文章でAIに問い掛ける方式は、米グーグルが代表するキーワード型以来、四半世紀ぶりに情報探索のあり方を変える。サイト訪問数の減少を通じ、広告ビジネスに打撃となる可能性が出てきた。
2024年11月2日 日本経済新聞
ネット検索はmosaicやNetscapeの時代から使っています。あの頃はまだホームページ自体が少なくて、ネットに繋がるだけで感動的でした。それからまだ30年くらいしか経っていませんが、大きな転換期に入りました。
ネット検索はほぼGoogleの牙城で、広告収入がGoogleの屋台骨になっています。しかし、その流れが変わりそうです。AIが答えを見つけてくれれば、ネットで検索して調べる必要がなくなってしまいます。
ネット検索という窓口以外の窓口ができたことは嬉しいですが、今度はAIに意図的に除外されないかという問題も残ります。いくらサイトを公開しても、誰にも見つけてもらえなければ、絶海の孤島と同じ状態になってしまいます。
IntelもCPUに強みがあったがゆえに、今、苦境に立たされています。自分の屋台骨を揺るがす新しい手法を導入するジレンマにGoogleもはまってしまうのでしょうか。
インテルCPU、牙城異変
7~9月、過去最大2.5兆円赤字 データ拠点向けでAMD伸び逆転
米インテルは10月31日に発表した2024年7~9月期決算で、過去最大となる約2兆5000億円の最終赤字を計上した。旧世代の製造設備の減損損失などを計上してうみを出し切る狙いだが、半導体の微細化技術はライバルに出遅れたままだ。競争力の低下は牙城としてきたCPU(中央演算処理装置)分野にも及んでいる。
2024年11月2日 日本経済新聞
インテル、AIの波乗れず CEO、業績立て直せず退任 先端半導体も増強遅れ
米インテルは2日、パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が1日付で退任したと発表した。2021年の就任時はインテルを立て直す救世主として期待されたが、人工知能(AI)革命の波に乗れず成長の道筋を描けなかった。苦境の根底には、歴代の経営トップの失策の積み重ねが招いた競争力の低下がある。
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半導体メーカーから広く製造を受託するTSMCの事業モデルを一通り聞いたグローブ氏は「良いアイデアではない」と指摘。半導体産業を代表する辣腕経営者2人の面談は物別れに終わった。
2024年12月4日 日本経済新聞
中興の祖と言われたアンディ・グローブ氏ですが、今日の凋落の原因を自ら作ってしまっていたようです。