船井電機が倒産

「世界のFUNAI」破産手続きへ 低価格テレビで一世風靡

船井電機(大阪府大東市)は25日までに、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。主力の事業が海外勢との競争激化で苦しむなか、近年は2023年に買収した脱毛サロンチェーンの運営会社を1年で売却するなど迷走もみられた。ホームベーカリー(パン焼き器)や低価格テレビで一世を風靡した関西の老舗企業は08年の創業者の退任後、後継者選びに失敗し赤字体質に陥った。

2024年10月25日 日本経済新聞

最近はテレビも録画機も売れませんからね。

それにしても、突然倒産を宣言され、約2000人もの従業員が放り出されたのですから、気の毒です。船井電機のホームページが、今日現在(10/26)でも、まだ通常運転を続けているのが混乱ぶりを窺わせます(2026年度の新卒採用のページもそのままです)。

4月には「2024年台湾東部沖地震地震 救援金につきまして」というニュースリリースを出していますが、救援金を出している場合ではなかったと思います(多くの関係者の方は同じ感想だと思います)。10月分の給与も支払われていないという情報もあり、結果的に、2000人もの従業員を不幸にしたのですから、その罪は重い。

これは中小企業でもたまに見かけます。本当は火の車なのに、世間体を気にして寄付を続けたり。実は周りは薄々気付いていたりするものです。

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