燃料電池の曲がり角

理想は良いのですが、現実は厳しいです。確かに水素を燃焼すれば水しかできないので、一見するとクリーンに見えますが、その水素を作るために大量の二酸化炭素が発生するという矛盾があります。

また、ガソリンスタンドのように、水素ステーションを張り巡らせるのにも時間がかかります。車だけあっても、燃料を補給できなければ使えません。

ステランティスが燃料電池車から撤退、インフラ不足で普及困難

自動車世界大手の欧州ステランティスは16日、燃料電池車(FCV)事業から撤退すると発表した。2025年中に予定していた商用バンの新型FCV製造計画を中止し、フランスの水素燃料電池開発企業への出資見直しも検討する。水素充塡インフラ不足などから「2029年末までに普及の見込みがない」とした。

2025年7月16日  日本経済新聞
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