身近な人が犯罪を犯す

水原一平氏の巨額横領窃盗事件には驚かされました。

盗んだお金は、当初は7億円とされていましたが、実は45億円とも報じられています。

犯人が身近な人、ということが実は多い。

この種の事件では、先日終了した朝ドラ「ブギウギ」のモデル、笠置シヅ子さんも信頼していた人から大変な被害に遭いましたし、矢沢永吉さんも過去に被害(35億円!)に遭っています。

信頼しているからこそ、預けてしまう。任せてしまう。そこに付け込まれてしまっています。

警察庁の資料を見ても、殺人事件では、親族によるものが半数に上り、面識あり、つまり知人によるものが9割にもなります。

もっとも殺人の場合、基本的に動機は憎しみにあるでしょうから、まったく面識がない人を殺すというのは基本的には少ないとは思います。

(参考資料:警察庁 犯罪統計

企業の内部統制もこの不正との戦いの連続なのですが、この内部統制にも限界があります。監視すべき経営者自身が不正をしたり(内部統制そのものを無効にしてしまう)、共謀されたり(相互牽制が効かない)、といった場合には、不正が実行されてしまいます。

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