卒業証書は本物?

ご本人もここまで大ごとになるとは想定外でしょう。

同級生が卒業証書を作ったことを告白する文書も出てきました。もっとも、これに関しては、そのまま鵜呑みにはできません。

まず、卒業できなかった同級生に対して、自作の卒業証書を作って渡すことがありうるか、という素朴な疑問です。普通に考えたら、それって嫌がらせですよね。相当傷つくと思います。

百歩譲って、学費が払えないなどの家庭の事情で仕方なく卒業できなかったので、かわいそうに思って優しさから卒業証書を作って渡したとしても、もらった方はどう感じるか。やはり、あまり嬉しくないように思います。

つまり、これはコメントにも多数寄せられていましたが、自作自演という線もありえます。有印私文書偽造の時効は5年ですから、罪には問われません。この自作の卒業証書があったので卒業したと勘違いした?(そもそも卒業できなかったから同級生が作ったので、本人としてはかなり傷つき、簡単には忘れられないと思いますが)というストーリーで押し切るというシナリオです。

確かに、本当に同級生が作ったのかもしれません。事実は小説より奇なりなので。

ただ、傍目から見ていると、引くに引けなくなって、ますます辻褄が合わなくなってきている感じがします。

堺市でも、元市長が百条委員会を無視し続けましたが、もう少し罰則を厳しくしたほうが良さそうですね。

静岡・伊東市長、「卒業証書」提出を拒否 刑事告発を理由に

静岡県伊東市の田久保真紀市長は18日、自身の学歴問題に関する市議会の調査特別委員会(百条委員会)に対し、大学の「卒業証書」とされる書類の提出を拒否したことを明らかにした。刑事告発されていることを理由に挙げ、報道陣に「百条委をないがしろにするつもりはないが、重要な証拠であるため拒否した」と述べた。

2025年7月18日 日本経済新聞
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