コオロギを食べる

破産した「食用コオロギ」ベンチャー企業の社長が明かす“SNS炎上騒動”の全真相 それでも「リベンジ」を誓うワケ

食用コオロギの生産や商品開発に取り組んできた、徳島大学発のベンチャー企業「グリラス」が11月7日、徳島地裁に破産手続きを申し立てた。無印良品と共同開発した「コオロギせんべい」が話題を呼び、昨年1月にはNTT東日本とともにコオロギ飼育に関する実証実験に乗り出すことを発表するなど、事業は軌道に乗っているように見えた。にもかかわらず、なぜ1億5000万円超の負債を抱えることになったのか。その背景にあった苛烈な「SNS炎上騒動」の真相を同社社長がすべて語った。

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「われわれのミッションは、食糧危機が来るまでに、昆虫食への抵抗がない人を増やしておくことです。タンパク質需要の一部がコオロギに流れれば、牛・豚・鶏肉の価格高騰は抑えられる。よく、『コオロギは食糧危機が来てから食べればいい』と言われますが、食べたくないものを食べざるを得ないのは、不幸な昆虫食の未来です。私も当初は虫を食べることに抵抗がありましたが、そういう人たちが『おいしいから』と気軽にコオロギを手に取るようになれば、食の自由が保障された未来を作れるはずです」

2024/12/8(日) AERA dot.

小さい頃は、よく田んぼに行って、イナゴを捕まえて食べました。稲の中をぴょんぴょんと跳ねるイナゴを見つけて、捕まえるのがとにかく楽しかったです。

虫といえば、蜂の子も美味しいですよね。中国や東南アジアに行った時にも、いろいろなゲテモノを食べましたが、現地で食べるとそれなりに美味しく感じます。

でも、多くの方は虫を食べる習慣はないと思います。しかも、今は値上げラッシュとはいえ、まだまだ食料で溢れています。フードロスの問題もありますし、食糧危機の前にやるべきことがたくさんあります。

食は文化なので、それを変えるのは本当に難しいと思います。

そもそも、本当に食糧危機が起きたら、食べられるものならなんでも美味しく感じるはずです。空腹は最高の調味料です。食べるものがなくなったら好き嫌いを言っている場合ではなく、コオロギだろうと何だろうと口にするはずです。なので、昆虫食への抵抗をなくすという夢は、本当の食糧危機が起きたらあっけなく実現するような気がします。

旧約聖書には、敵に包囲されていよいよ飢えた時に自分の子供すら食べた、という記述があります(今のイスラエルに包囲されたガザと似た状況です)。

9 剣で殺される人は、飢えで殺される者たちよりも、幸せであった。
その者たちは、畑の実りがないので、痩せ衰えて死んで行った。
10 あわれみ深い女たちが、自分の手で自分の子どもを煮た。娘である私の民が破滅したとき、それが彼女たちの食物となった。

哀歌4章(新改訳2017)

食糧危機が起きていない今、美味しいものが溢れている中でわざわざコオロギを食べなくても、と思われるのは仕方がありません。

食用コオロギのグリラス、自己破産申請 ネット風評響く

食用コオロギの養殖・加工を手がけるグリラス(徳島市)は事業を停止し、徳島地裁に自己破産を申請した。負債額は約1億5000万円。同社はコオロギの乾燥粉末を使い、菓子やパン、調味料などを商品化してきた。徳島県内の高校が2022年度に粉末入りの給食を提供したところ、インターネット上に批判的な意見が集中し、業績が悪化していた。

2024年11月21日 日本経済新聞

理念は理解できなくはないですが、口に入るものでもありますので、実現は難しいと思います。

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