提案は複数案から選んでいただく
ある案を提案しようとした時、どうすれば採用されやすくなるでしょうか。
案を一つだけ持っていった場合、その案を採用するか、不採用にするか、の2択になってしまいます。
これに対して、A案、B案の二つを持っていけば、今度は、AとBのどちらがよいか、という選択の問題にすり替わってしまいます。どちらが良いですか、となった場合、こっちの方がいいかな、と持っていくことができ、即否定にはなりにくくなります。
この複数案の提示についても、本命とは別に複数作っておき、本命が有利になるように誘導するように持っていくことができれば、より採用されやすくなります。
地名探し
小学生の社会の授業で、地図の読み方の勉強の一環として、地図から地名を探すゲームが流行ったことがありました。
誰かがこの地名を探せ、と言うと、後ろの索引から「95 A3」という感じで、どのページのどの場所なのか、数字と記号を頼りに、範囲を特定し誰よりも早く見つけるというゲームです。
できるだけ探しにくいところを出題した者が勝ちというルールがいつの間にかできていたりしました。
その中で印象的だったのが、ある女子が出題した問題。なかなか見つかりません。皆一生懸命探すのですが、なかなか「見つけた」と名乗りをあげる人がいませんでした。とうとう見つけられず、その出題者が答えを言うと、なるほどありました。ページをまたぐほどデカデカと大きな地名でした。
見つけにくい小さな地名の出題が続いていたので、皆、小さな地名と思い込んでいたのです。完全に裏をかかれました。
人間は見ているようで見ていない、ということですね。
動いていない虫は認識できない
カエルは動いている虫を捕まえますが、動いていない虫は捕まえないそうです。
カエルには動いていない虫は見えていないそうで、つまり、カエルにとっては動いていない虫は存在していないことと同じということだそうです。
ということは、カエルには、動いていない虫という概念がそもそもないことになります。
わたしたちにも、こういうことはあると思います。