抗生物質も脱中国 薬の安定供給へ国産化
明治や塩野義、政府が支援
抗生物質の原料のほぼ全量を中国など国外に依存している状況を変えようと官民が国産化に動く。輸入が途切れれば十分な医療を受けるのが難しくなるためだ。政府が補助金や国産品を買い取る支援制度を2024年度にも新たにつくる。
抗生物質は抗菌薬ともいい、細菌や体内の寄生虫を殺したり、増えるのを抑えたりする薬。抗生物質がなければ細菌性感染症の治療や手術ができない。院内感染が増える恐れもある。
2024年7月5日 日本経済新聞
抗生物質の原料がほぼ100%中国製とは驚きです。中国が輸出制限をしたら日本では手術などができなくなってしまいます。これでは中国に抗議したくてもできず、中国の言いなりにならざるを得なくなります。
これに限らず、食料も海外依存度が高いですし、輸入が途絶えたら日本は終わりです。
抗生物質の原料はカビや放線菌から作るそうです。ペニシリンは青カビから抽出したものですし、細菌感染症に使われるストレプトマイシンは放線菌から作られています。
このような菌を使った工業製品は日本が得意とするところだと思いますが、コストに見合わないということで中国にほぼ全量委託というのは恐ろしいことです。日本の医療は中国に首根っこを掴まれているのと同じですからね。