「会社はどう考えているのか」
こういうフレーズをよく聞きます。しかし、会社は単なる箱にすぎず、意思を持っていません。会社自体は何も考えません。考えるのは「人」です。
「会社はどう考えているのか」、ではなく、「会社の〇〇さん(ほとんどは社長でしょう)はどう考えているのか」、というべきですが、「会社はどう考えているのか」という何とも曖昧な表現がまかり通っています。
そして、会社としてはこうです、というコメントが出てきますが、「会社」は単なる箱なのだから結局誰も責任を負わない、ということが繰り返されます。
もっとも、この「会社」というフレーズはまことに便利で、無理を言われても、「会社のルールなので」、と断り書きを入れると相手もそれ以上言ってこないことが多いです。会社のルールなら仕方ないと引き下がってくれます。この便利なフレーズによって、多くの人は「会社のルール」という壁に阻まれることが多いですが・・・。
「会社が」「会社のルール」というフレーズは水戸黄門の印籠のような力があると思います。
「政府の見解」、というものも同じですね。「政府」って何?、とツッコミを入れたくなります。