火葬が基本だと思っていたのですが、実は土葬が基本だったんですね。
「墓地、埋葬等に関する法律」をよく読むと、
第二条 この法律で「埋葬」とは、死体(妊娠四箇月以上の死胎を含む。以下同じ。)を土中に葬ることをいう。
2 この法律で「火葬」とは、死体を葬るために、これを焼くことをいう。
3 この法律で「改葬」とは、埋葬した死体を他の墳墓に移し、又は埋蔵し、若しくは収蔵した焼骨を、他の墳墓又は納骨堂に移すことをいう。
4 この法律で「墳墓」とは、死体を埋葬し、又は焼骨を埋蔵する施設をいう。
と定義されています。土葬が基本となっていることがわかります。
墓地に火の玉が出るのも、土葬だからこそ。ただし、土葬は場所も必要ですし、公衆衛生の観点(腐る)からも今では火葬が当たり前ということなのでしょう。
土葬と火葬、異なる文化は共存するか 死者への敬意を担保するには
2年前の6月下旬だった。記者は甲府盆地を一望する山梨県の霊園で「土葬」の現場を取材する機会を得た。
喪主の神奈川県の60代の男性に「記者さんもよろしかったら……」と促され、享年90のご母堂のひつぎに菊花を手向けた。葬送を支えるのは山梨県の市民団体「土葬の会」だ。重機で墓所を2メートルほど掘削。木棺をロープでつり上げ、慎重に土中に安置する。
2025年7月20日 日本経済新聞