ブックオフ、横領など不正29件 社長「管理体制に問題」
複数の店舗で架空買い取りや不適切な在庫計上の可能性が発覚したブックオフグループホールディングス(GHD)は15日、外部の弁護士らで構成する特別調査委員会の報告書を公表した。国内26店・1部署で従業員による不正行為が合計29件確認され、影響額は8100万円だったと明らかにした。不正があった店舗数は8月の途中報告の24店から増えた。
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ブックオフGHDは6月に期末の社内での棚卸し作業で不正の可能性が判明し、社外の弁護士や公認会計士らで構成する特別調査委員会を設置して調査していた。
同日公表した調査報告書によると、従業員が現金の横領や商品の持ち帰りなどの不正を働いていた。架空の買い取り記録を計上して差額を現金取得していた。売り上げ・利益目標を達成するために、架空の取引を計上する事例もあった。調査報告書では「すべての不正について、組織的な不正の存在は認められなかった」と言及した。
2024年10月15日 日本経済新聞
すごい金額です。
調査報告書の分量は多いですが、誰でも閲覧できますので、一読の価値はあります。
何度かブックオフに売りに行きましたが、「買い取れないものについてはこちらで処分します」と言われ、持ち帰るのも面倒なので、そのまま置いてくることもありました。これを買い取ったことにして、そのお金を着服することも可能かもと思いました。
実際に、報告書では、架空買取が指摘されています。これ以外にも、現金着服、多くの棚卸しの偽装など杜撰な在庫管理、無償引取品のルール不明確が指摘されていました。これだけの指摘があるので、調査は大変だったと思います。私も経験がありますが、不正調査は本当に大変です。このブックオフのけんは、もはや在庫管理がどこまでなされていたのか、不明と言わざるを得ず、最初は途方に暮れたのではないでしょうか。
組織的な不正ではないにしても、こういう手口を使えば良い、という指南は出回っていたのだと思います。