聖書は科学の知識の宝庫

旧約聖書は紀元前に書かれたものですが、近代科学によってようやくわかったこともあります。当時の科学技術では到底わからないことが記載されているとは、不思議です。

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人の寿命は120歳まで

2016年、有名な科学雑誌「Nature」で発表された研究によると、人間が125歳を超えて生きる可能性は1万分の1に満たないとのことです。

確かにギネスでの最高齢の年齢は122歳で、現在存命中では、120歳を超えている人はいないようです。

どんなに長寿であっても、限界は120歳ではないか、ということは多くの方が感じていることだと思います。


そこで、主は言われた。「わたしの霊は、人のうちに永久にとどまることはない。人は肉にすぎないからだ。だから、人の齢は120年にしよう。」(創世記6:3)

すばるとオリオン座

科学の進歩によって、ようやく現代のわたしたちが知ることができるようになった事実が、すでに聖書に書かれています。

その一例です。旧約時代の人には知り得ないはずの情報です。

「主は嵐の中からヨブに答えられた。」(ヨブ38:1)

「あなたはすばるの鎖を結ぶことができるか。オリオン座の綱を解くことができるか。」(ヨブ38:31)

すばるとは、プレアデス星団のことです。星団なので、ひとかたまり。つまり、星団は一体となっているので、鎖で結ばれています。

プレアデス星団

それに対して、オリオン座の綱、有名な3つ星は、地球から見ると3つ綺麗に並んでいるように見えますが、宇宙空間ではまったく異なるところに存在し、しかも別々の方角に動いています。

たまたま地球から見ると並んで見えるだけで、いずれはバラバラになってしまいます。つまり、綱は解かれています。

オリオン座

天文学が発達した現代だからこそようやく知り得た事実が、はるか昔にすでに書かれているとは、不思議なことです。

聖書といっても、いろいろなバージョンの日本語訳があり、どれを選んだら良いか、分かりにくいところがあります。

翻訳の難しいところは、どうしても翻訳者の考えが入り込んでしまうところです。翻訳する場合、言語の違いがあるので、うまく当てはまる言葉が見つからない場合があります。

特に、聖書のように、古代ヘブライ語、古代ギリシア語が原典なので、なおさらです。

そこは、日本語ではこういう表現するしかない、こういう意味かな、と翻訳者が判断して訳すことになります。ここに翻訳者の主観が入り込む余地が生じてしまいます。

わたしも漢文の翻訳作業をしたことがありますが、漢文の場合は漢字なので日本語との共通点が多いので、英語などの言語の翻訳とは違いますが、それでもうまく日本語に当てはめて訳すのに苦労しました。

漢文と日本語の語順が違うので、自然な日本語の流れにしようとすると、どこかで歪みができてしまうのです。

複数バージョンの翻訳書がある場合、このような、翻訳上の問題を理解した上で、選択する必要があります。

このことを踏まえて、日本語聖書での一番おすすめするのは、新改訳2017です。できるだけ原典に忠実に訳されています。

新共同訳は、カトリック・プロテスタントの両方で使われるようにと訳されているので、折衷というか、オーソドックスな訳となっています。

文語訳聖書もなかなか味のある文章で書かれています。微妙なニュアンスをうまく漢字の使い分けて表現するなど、日本語の奥深さが感じられます。

文語体なので、読みにくく感じますが、原典のニュアンスをできるだけ忠実に表現しようとした先人の知恵には驚かされます。ぜひ一度は読んでいただきたい一冊です。

パスカル 『パンセ』

哲学書の古典として有名なパンセ。

パンセは大学生に一度チャレンジしたのですが、あまりに難解で挫折してしまいました。ですが、いろいろ比較した結果、この書籍が一番読みやすかったです。

ちなみに、パンセを読みこなすためには、聖書の知識が必要です。しかも、旧約聖書続編があるものが必要になります。

(旧約聖書続編は聖典には含まれませんので、厳密には聖書ではありません。)

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