ボーイングは生き残れるか
米ボーイングの大規模ストライキが終わって約1カ月がたつが、混乱の収束には時間がかかるとの報道や分析が現地には多い。停滞する航空機生産、傷んだ財務、癒(い)えない内部対立の傷痕。
米紙によれば、8月に就任したケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)はトランプ次期大統領に面会し、中国への関税問題に懸念を表明したという。同国の航空会社はボーイングの大口顧客だ。報復が同社にさらなる災厄をもたらす可能…
2024年12月7日 日本経済新聞
ボーイング新型船、宇宙基地から無人で地球帰還
航空宇宙大手の米ボーイングが開発した新型宇宙船「スターライナー」は米中部時間6日午後5時(日本時間7日午前7時)ごろ、国際宇宙ステーション(ISS)を無人で出発し、約6時間後の同日深夜に米西部ニューメキシコ州に着地した。ボーイングは収集したデータを今後の開発に生かす。
スターライナーは6月に初めてテストパイロット2人を乗せて打ち上げISSに到着したが、推進装置などに不具合が発生した。米航空宇宙局(NASA)は有人での帰還にリスクがあると判断し、帰路は無人で帰還させた。
2024年9月7日 日本経済新聞
ボーイングが迷走中です。ボーイングの飛行機に乗るのは怖いですね。スターライナーもトラブルで結局はマスク氏のスペースXに頼らざるを得ませんでした。
航空産業も労使関係が複雑なので、非効率な部分があります。ニューヨーク証券取引所ではいまだに場立ちがいますし、アメリカは意外と古い体質が残ったままという不思議な国です。
ところが、昔から国防総省や米航空宇宙局(NASA)に出入りするボーイングやロッキード・マーチンは「実費精算契約」といって、でき上がった航空機やロケッ トの対価をコスト積み上げ式で請求。米政府も黙って支払う伝統があるのだという。
過去数十年にわたって「ぬるま湯にどっぷりつかってきた米航空宇宙産業には発想できなかったのがコストの安いロケットや自動車 のつくり方だった」。マスク氏は伝記でそう振り返っている。
同上
ぬるま湯体質は堕落に向かう典型ですね。日本でも補助金に頼りすぎる企業は弱くなりがちです。医療も出来高でもらえるので、問題だらけです。
マスク氏の米効率化省、狂騒の船出 テレワークが標的に
トランプ米次期政権で歳出削減を主導する「政府効率化省(DOGE)」が動き始めた。主導する起業家のイーロン・マスク氏らが5日、米連邦議会議員との初会合を開いた。際限ない財政悪化への対応は急務だが、連邦職員の大幅削減など強引な手法には混乱も予想される。
2024年12月6日 日本経済新聞
マスク氏のやり方が成功すれば、面白いことになりそうです。