大企業のBCPも怪しい

中小企業、有事の備えに不安 BCP策定は大企業が先行 安全保障とeconomy

安全保障環境が企業活動に影響するとの認識が経済界に広がっても、全ての企業が備えを万全にできているわけではない。サプライチェーン(供給網)の分散や事業継続計画(BCP)の策定には専門的な知見やコストが必要になる。大企業と中小企業の間で備えに差が生じている。

2024年8月26日 日本経済新聞

中小企業がBCPといっても難しいです。だいたい、拠点を分散させることができないことがほとんどです。災害には非常に弱いと言わざるを得ません。少数の得意先に依存している場合にも、そこがコケたら共倒れです。

これは中小企業に限らず、大企業も同様です。

最も問題なのが、サプライチェーンでしょう。中国に依存している企業はリスク大です。いつ接収されるかわかりませんし、中国に行けば捕まってしまうリスクがあります。かといって、拠点を移すことも難しく、八方塞がりの状態かもしれません。

そもそも、いろいろなリスクを考慮した上で意思決定をしているはずです。その結果の積み重ねが今の状態なのですから、今さらBCPを策定すること自体に意味があるのか、ということもあります。誰も倒産させようと思って事業をしているわけではありません(計画倒産は別ですが)。また、倒産するときは倒産します。

リスクを考えてあれもこれも、と対策をし過ぎて、がんじがらめになっては本末転倒です。

それよりも、社会保険料の負担が問題でしょう。開業医への優遇をなくすのば第一歩でしょうね。

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