会計監査、生成AIに対応

EY新日本、企業のシステム監査にIT人材500人

EY新日本監査法人は経理処理に生成AI(人工知能)を使う企業の財務諸表や内部統制の監査に対応するため、IT(情報技術)の専門人材を追加した。7月に関連会社のEYストラテジー・アンド・コンサルティング(東京・千代田)に所属する500人がEY新日本に加わった。公認会計士の監査業務をIT人材が支援する体制を強化し品質向上につなげる。

2024年9月17日 日本経済新聞

確かに、急速に経理処理に生成AIが導入され、内部統制も昔とはかなり違ってきています。

内部統制監査には、大きく不正と誤謬(誤り)への対応があり、生成AIの場合はどちらかというと誤謬への対応になるかと思います。

人間の場合には、体調や悩み事などで集中できない場合、あるいは思い込みなどによるケアレスミスがどうしても発生します。しかも、ミスの多くは特定の人や新人、新しい取引から発生しやすいので、割と特定がしやすいです。

これに対して、生成AIの場合はどうでしょうか?毎回同じミスをするとは限らないように思います。画像生成AIを使っても、毎回まったく違う絵が出力されるように、認識についても、毎回同じ結果になるとは限らないような気がします。これについては、統計的手法で監査をするしかないとは思いますが、ダブルチェックをする仕組みがあるのか(ダブルチェックが機能するとは限らないというまた別の問題もありますが。そのうち、ダブルチェック自体もAIが担うようになるのか。)、といったことで総合的に判断していくのでしょう。

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