アサヒビールのシステム障害

電力のように、障害が生じたら、そこだけ切り離して全体に波及しないようにするのが基本です。

確かに、販売、在庫、経理などすべ手を統合したら便利ですが、切り離せない状態の場合、どこかに障害が生じたら全部が止まってしまいます。今回は、メールまで使えないようなので、ネットがない時代に逆戻りになってしまいました。

これでは、巨額の投資をしてシステムを作り上げた意味がありません。アサヒビールは高すぎるツケを払わされてしまいました。他社も他人事ではありません。

アサヒビールのBCPは砂上の楼閣だったわけです。

システムを統合するにしても、データは共有しつつ、切り離せるようにしておくべきだったと思います。

添付メールやリンクなどはうっかり開いてしまうことはありえます。どんなに注意しても、ミスは起こりえます。そうなっても大丈夫なようにしておく、フェイルセーフが基本です。

アサヒのシステム障害、混乱拡大「週明けにもスーパードライが消える」…共同配送の同業他社にも波及

アサヒグループホールディングス(GHD)のシステム障害で、社内外の混乱がさらに拡大している。

2025/10/04 讀賣新聞
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