フォントデータの著作権には要注意です。

そらかぜ

ゲームで文字を使いたいんだけど・・・。

ゲームや電子書籍を作成しているとぶつかる壁の一つがフォントデータの取り扱いです。知らないうちに著作権違反をしているかもしれないので、注意が必要です。

フォント自体に著作権は発生しないのですが、問題になるのがフォントファイルです。フォントファイルはソフトウエアなので、ソフトウエアについては著作権が発生します。

印刷したものであればライセンスの問題はありません。印刷物がダメとなったら、何もできなくなってしまいます。

これに対して、電子書籍やゲームの場合、画面に文字を表示しますが、この画面に文字を表示する仕組みに注意が必要となります。

表示するフォントを指定した場合、表示する文字セットをファイルとして組み込んでおかないと意図した通りに表示されません。つまり、フォントファイルを電子書籍やゲームに同封してユーザーに配布しないときちんと表示されない、ということになります。

ところが、無許可でフォントファイルを同封して配布してしまうと、ほとんどの場合、規約違反になってしまうのです。多くのフォントメーカーがライセンス上認めていないからです。OSに組み込まれているものもダメです。

そのため、配布可能なフォントセットを別途購入することになりますが、とても高額なので、個人で負担するのは現実的ではありません。

フォントデータを組み込まない方法としては、

  • ゲームの場合、文字を画像化する
  • 電子書籍の場合、PDFにしたり、EPUBの場合には組み込まずに配布し、表示されるフォントはユーザーのシステムに委ねてしまう

という方法があります。これらは、わたしが採用している方法です。これなら問題が起きません。

他には、無料のGoogle Fontsを使う、という方法もありますが、使用している旨を表示するなど、それぞれ使用するにあたっての制限がありますので、規約にしたがってご利用ください。

フォントは意外と落とし穴になりますので、後からライセンス違反で高額請求が来て慌てないようにしましょう。

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