空の異常から地震を予知

地震予知の夢追う 京大、電離圏の異常から 平時との差から前兆

地震を予知することは可能なのか――。政府は、地震の発生前に科学的に予測することは「一般的には困難」とする見解を示している。だが、巨大地震発生前に地質や大気に平時と何らかの差異が生じるという研究結果は多い。京都大学や東北大学などは夢の技術の実現を目指して研究に挑む。

2025年4月15日 日本経済新聞

昔から、地震と気象の関係について議論になっています。地震雲もその一つです。わたしは、関係があるとずっと思っていました。

1923年8月26日 曇、夕方雷雨

月蝕 雨で見えず。夕方珍しい電光が西から天頂へかけての空に見えた。丁度紙テープを投げるように西から東へ延びて行くのであった。一同で見物する。この歳になるまでこんなお光りは見たことがないと母上が云う。

「震災日記より」

物理学者の寺田寅彦先生の「地震雑感/津浪と人間」(中公文庫)という随筆集に、関東大震災の生々しい実体験が書かれています。

大地震の前触れとして、発光現象が度々目撃されています。(「地震に伴う光の現象」(同))

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