年収の壁の問題か?

パートの社会保険料、会社が肩代わり 厚労省案

厚生労働省は、働く時間が増えると社会保険料が発生して手取りが減る「年収の壁」の対策として、労働者側の負担を会社が肩代わりする仕組みを整備する方針だ。各企業の労使合意が前提となる。15日に開いた社会保障審議会(厚労相の諮問機関)年金部会で「106万円の壁」を撤廃する考え方とあわせて示した。

2024年11月15日 日本経済新聞

なんだかおかしなことになってきました。

そもそも現役世代の社会保険料負担額が高すぎるのが問題なのに、年収の壁の問題にすり替わっている感じがします。議論すべきはそこではないでしょう。

しかも、会社が肩代わりでは何の解決にもなりません。会社の負担額が増えるだけですので、会社は採用を抑えようとし、業務委託へとシフトするだけになると思います。

トータルでの負担は変わらないので、まさに「朝三暮四」(中国宋の狙公が飼育していた猿たちに、とちの実を朝に三つ、晩に四つ与えると言ったら猿たちが怒ったため、朝に四つ、晩に三つにすると言ったところ、喜んだという故事に由来。)が思い浮かびました。

もう少しまともな案はなかったのでしょうか?国民をバカにしすぎていますね(まさに猿扱い)。

目次