報告書を見ると、2022年度には91.3%もの売上高の課題計上です。強烈ですね。これほどの架空計上を見逃していたとなると、会社の役員は当然として、監査法人も大変です。
監査役には、監査法人出身者が2名もいたのにです。
2024年10月の上場で、有価証券報告書はまだ1期分しか公表されていませんが、内容を見ると確かに異常です。よく監査法人の審査が通ったな、という印象です。
連結の現預金が46億円、売掛金が13億円で、これだけで総資産割合が87.7%にもなります。しかも、これだけの現預金がありながら借入金(短期+長期)が15億円、未払金9億円というのは違和感があります(率直な意見として、借りる必要ある?)。
本当に現金実査をしたのか、預金残高証明書を調べたのか、疑わしくなってきます。
AI新興オルツ、売上高の最大9割過大計上 不正会計で調査結果
人工知能(AI)開発のオルツは25日、過去の決算で計上した売上高のうち最大で9割が過大計上によるものだったと発表した。主力のAIを使った議事録作成サービスで利用実態の伴わない取引を売り上げに計上し、第三者委員会を設置して調査を進めていた。第三者委から調査報告書を受領したとし、28日に詳細な報告書を開示するという。
2025年7月25日 日本経済新聞