厳密に言うと、失業ではなく、そもそもの採用を控えている、という状況になってきているようです。
「AIに奪われない職」就活生も意識4割が志望変更、1116人調査
就職活動中の大学生らの4割が、生成AI(人工知能)の普及を見越して志望職種を変えたことが、日本経済新聞の調査で分かった。
2025年11月22日 日本経済新聞
この日経新聞の記事で、就活生が考える雇用への影響のランキングのうち、「減らない」と回答したものですが、2位の薬剤師、5位の講師・インストラクター、10位の弁護士・税理士などの士業は確実に減るでしょう。特に10位の士業は間違いなく減ります。生成AIの進歩はデスクワークに多大な影響を与えますので、デスクワークの仕事は生成AIに置き換わってしまうと思います。
eラーニング「先生はAI」 グロービスやヒューマンHDが機能搭載
2025年11月18日 日本経済新聞
明治安田生命、「AI秘書」社員ほぼ全員に 指示なしでも先回り支援
2025年9月4日 日本経済新聞
これに対して、雇用が減ると回答したもののうち、3位のシステムエンジニア・プログラマーは疑問です。コードを書く仕事は減りますが、職自体が減るとは思えません。というのも、プログラムを作成する仕事自体は減らないからです。むしろ増えるでしょう。ある程度のところまでは生成AIに命令して作成し、最後の仕上げは人間が行う、といった分業が進むと思います。なので、むしろ、プログラムを作成する技術は磨いておく必要があります。中途半端な技術ではAIに負けてしまいます。アメリカでは現にそのようなことが起きています。
余談ですが、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は意味がないという意見があります。確かに資格を取ったからといってすぐに仕事ができる類の資格ではありません。しかし、仕事ができる人であれば、この程度の資格は持っていて当たり前のところはありますので、取得することには意味があります。この程度の資格も持っていないの?と思われるからです。
英語ができる人が、英検やTOIECを受けるのと同じです。
特に、応用情報技術者は特典が色々とありますので、意味がないわけではありません。
意味がない、という意見を言う人の中には、取得できない人が僻みで言っている場合もありますので、あまり当てにはなりません。能力がある人はそれほど時間をかけずに取得できますので、このような意見に惑わされずにさっさと取ってしまったほうが良いです。
来年からは、応用情報技術者など上位資格もCBT試験に移行しますので、受けやすくなります。私も来年受験します。今年までは、応用情報なら年2回の決まった日にしか受けられませんでした。そうなると仕事などが入ると受けられません。応用情報は申し込み人数に対して受験者数が極端に少ないということがそれを物語っています。CBT試験になれば、予定が入っても受験日をずらすことが可能になりますので、受けやすくなります。
ただし、注意点としては、受験前には一応受験勉強はしておくべきです。私も基本情報技術者試験を試験勉強を始めて2週間後に受けましたが、B試験で苦戦しました。情報技術者試験は時間との戦いなので、時間配分を考えた練習が欠かせません。応用情報も非常にキツいと聞きます。試験時間150分でも足りないと言われていますので、合格のための戦術が必要です。150分集中する力も問われます。舐めてかかると落ちます。なので、個人的には非常に価値がある資格だと思います。
これからはAIがプログラミングをするからこんな資格はいらないではなく、逆だと思います。これからはAIの時代だからこそ取っておくべき資格でしょう。
対照的に、6位のWebデザイナー・クリエーティブ職は減るでしょうね。
デザインが苦手、絵を描くのが苦手な人は今まではできる人に依頼するしかありませんでしたが、これからは生成AIがやってくれます。プログラム作成も同じですね。ただし、それは作業という面であって、もっと上流の設計段階は人間にしかできませんから、そこを磨けば職に困ることはないでしょう。絵にしても、構図なども含めて、どのような絵を作るのか、そこは誰かが考えなければなりません。プログラムも同じです。そこが決まれば、後の作業は生成AIがやってくれます。この作業職が今後は消滅してしまうのです。
かく言う私も会計士なので、多大な影響を受けることになります。会計監査の仕事の大半は証憑突合ですから、ここがAIに置き換わったら、監査法人に入ったばかりのJ1の仕事なんて無くなってしまいます。
もっとも、AIに頼りすぎると、オルツのように、何でそんなものを見逃すの?という基礎的なミスを犯すリスクもあるので、嗅覚は磨いておく必要がありますが・・・。

新人がどうやって技能を身につけていくか、教育プログラムも難しくなっていきますね。
EY、虚偽表示リスク洗い出しにAI活用 作業時間短く監査品質向上
2025年9月8日 日本経済新聞
今でもチェックリストに追われているようですが、AIに丸投げすることに慣れてしまうと、自分で考えなくなり、思考停止に陥るリスクがありますね。「AIがこう言っているだからいいでしょ」と逆ギレする新人が大量に出てきそうです。AIが間違っていることを疑わない、というのは恐ろしいことです。
AIに頼りすぎるとそのうち大きなしっぺ返しが来そうです。
会計士「AIに仕事奪われる」4割に上昇、若手に危機感 民間調査
2025年11月18日 日本経済新聞
せっかく難関と言われる資格を取ってもこれでは割りに合いませんね。
これからは、ブルーカラー資格が貴重になるかもしれません。建設・建築、電気工事などは人間がやるしかありません。わたしも技術系の資格を活かしていく方向で舵を切り始めました。
米国で「ブルーカラービリオネア」現象 AI発展で潤う肉体労働者
NIKKEI The STYLE 「文化時評」
2025年11月2日 日本経済新聞
証券事務、人手不足に危機感 日証協が共通化の新会社発表
日本証券業協会は19日、会員証券会社のバックオフィス(後方事務)を集約する新会社を2026年1月に設立すると発表した。
2025年11月19日 日本経済新聞
監査法人でも、残高確認書などの業務を共有する流れになっています。このようなことが他業種にも広がれば、事務系の仕事は減ってしまいます。
でも、逆に接客業あたりは、人間が対応することが今後は特別感を与えるようになるかもしれません。私は、ガソリンスタンドはセルフしか行きませんけれども。
消える接客に成長のタネ 最低賃金上昇は人手不足克服の好機
2025年9月10日 日本経済新聞
