AI・ロボットに仕事をさせれば、雇用リスクは減る

2019年4月から有給休暇取得の義務化が始まりました。

社会保険適用の拡大もあり、ますます、人を雇うことがリスク、と考える経営者が増えるのではないかと危惧します。

雇う側の立場になると、いったん雇ってしまうと、そう簡単に辞めさせることができないので、特に慎重になってしまいます。

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人を雇うのはますますリスク増

このような環境では、AI・ロボットの活用がますます増えていくのは自然な流れです。

まず、機械は文句も言いません。壊れたら交換すればいいですし、不要になったら捨ててしまえばよい。

セクハラ、パワハラといったことも起きません。忘れることもないし、サボることもありません。

横領などの犯罪も起きません。管理職も不要になるでしょう。

今後、雇用されるということが珍しくなるかもしれません。社長一人、あとは必要に応じて業務を発注する、残りは機械がやってくれる、そういう時代になるのではないでしょうか。人を雇わなくても業務ができる環境は整いつつあります。

基本的に、商売は、営業力、開発力の2つがあれば成り立ちます。売れる商品やサービスを開発し、それを営業活動によって認知してもらって売る。これ以外はすべて付随業務です。そしてその付随業務は今やほとんどがアウトソースでき、AIやロボットがやってくれます。

製造もアウトソースでき、工場を持たずにメーカーになることもできます。3Dプリンタがあれば簡単に試作ができ、いずれは工場も必要なくなるかもしれません。

人間にしかできない仕事は確かに存在し、それらは残りますが、電話交換手のように多くの仕事が消滅する時代になります。働くとはどういうことか、真剣に考えなければなりません。

採用するにあたてt、37%ルールは机上の空論?

理論上は、100人から1人を採用する場合、37人までは見送り、38人目以降から選ぶと最適な採用ができるそうです。秘書問題とも言われています。

ただし、これには条件があって、順番に面接し、即決しなければならない、ということ。一度断ったら二度と声をかけることができず、先延ばしや撤回もできない、というのがここでのルールだそうです。

まあ、実際にはこんなことはありえないし、37人までは無条件に不採用というのは、心理的に無理なことだと思います。

でもこの条件にうまく当てはまる場面に出くわしたら、思い出してみてもよいかもしれません。

本当に病気?

先日、腰を痛めてしまいました。痛みで眠れない、というのは本当につらく、これをわかってもらおうと思っても、結局、経験した人にしかわからない、ということを改めて考えさせられました。

同じように、他人には伝わりにくい病気は他にもあると思います。精神的なものもそうだと思います。

しかし、見た目にはわからないので、仮病として使われることもしばしばです。もちろん、本当に病気の方もおられるとは思いますが、ちょっと疑わしいと思うことも多々あります。

上手にサボる人が得をする。最近の発達障害も同じだと思います。できないことを簡単に病気のせいにしてしまう。でも、それが本当に病気なのか、単なる怠惰・サボりなのか、区別しにくいので困ります。

圧迫面接は必要か?

「供述弱者」という記事を読んで、で採用時の圧迫面接を思い出しました。

わざと意地悪な質問をしたり、きつい口調で質問したりすることによって、どのように対応するのかを見る、というものだそうですが、どれだけの効果があるのか、はなはだ疑問です。

確かに打たれ弱いのも困りますが、何を言っても「屁のかっぱ」というのも困ります。

短時間での面接で人を見分けるなどもともとできません。採用してみて失敗した、ということはザラだと思います。

「ご飯を早く食べた人を採用する」といった日本電産の採用試験の話は面白いですが、人の能力を判断するのは本当に難しいです。

一般的、常識的、と言っても、何をもって一般的、常識的というのか、これもまた難しいところです。

辞めるのは無責任?悪いことなの?

先日、アイドルグループの活動休止の会見がありました。

ある記者が放った「辞めるのは無責任」発言が物議を醸していますが、この発言を聞いて、ふと思い出したことがあります。

社員が辞めるときに、引き留めようとして「ここで辞めるのは無責任ではないか」と発言される方がいます。良心に訴えて、辞めることに対する罪悪感を抱かせ翻意させようという意図なのかもしれません。

しかし、無責任とはどういう意味なのでしょうか?何に対する無責任なのでしょう?

この点について、みんなモヤモヤっとしているからさまざまな意見が出てくるのだと思います。

もちろん、やりかけの仕事を途中で放り出して、行方不明になったり、電話やメール一本で突然「辞めます」と言うような人は困りものです。これは確かに無責任と言われても仕方ありません。

しかし、そうではない真面目な人たちもたくさんおられます。このような人に対しては、「ここまで教えてあげたのに」、という思いもあるのかもしれません。教育に要した苦労を仕事で返せ、という言い分ももちろんあると思います。

アイドルグループの場合には、事務所やファンにしてみれば、今まで投資してきたのに、いまさら他の追っかけはできない、という心理からそう思ってしまうのでしょうか?

この「無責任」発言一つとっても、考えさせられることがたくさんあります。

できない理由は2つ

できない理由は、

  • 能力、スキル、環境の問題(やりたくてもできない)
  • 意志の問題(そもそもやる気がない)

のどちらかです。

前者だけの場合は、障害を取り除けば解決する場合がありますが、問題は後者の方です。

もっとも、前者が後者に波及してしまうこともあります。やりたくてもできない状況が続くと、やる気そのものを失ってしまいます。

そのため、能力開発、環境改善はとても大切です。

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