本格的にAIを監査に使う

確かに、単純作業をAIにやってもらえたら楽になりますが、AIが出した結果を新人が判断できるか、という問題があります。

これはプログラミングも同様で、AIに書かせるにしても、経験がないと適切にAIに指示しなければ思ったような結果が出ませんし、出てきたものが問題ないか、判断もできません。AIは経験者にとっては強力な武器となりますが、未経験者にとっては盲信するしかない、というのが実態です。

単純な突合、開示書類のチェックをAIに任せたら大幅な時短になりますね。

ただし、全部がデジタルデータというわけではなく、まだまだ紙の文化も残っているので、AIに完全移行は無理だと思います。

会計士下積み AIで短縮 単純業務で使用「判断」は人が PwCジャパン 久保田正崇代表執行役

PwCジャパン有限責任監査法人が会計士の下積み期間を従来の3年半から2年半に短縮した。単純作業を人工知能(AI)に任せ、監査業務の習熟度を落とさずに期間短縮につなげた。

2025年8月22日 日本経済新聞

KPMG、監査にAIエージェント 9月から会計士1000人で利用

KPMGジャパンは8月、人工知能(AI)が自律的に作業する「AIエージェント」を社内の監査システムに組み込む。最新の監査基準などの情報収集や監査調書のレビューにAIを利用し業務を効率化する。KPMGジャパンのメンバーファームである、あずさ監査法人で順次利用を拡大し、9月には1000人規模での利用を想定する。

2025年8月20日 日本経済新聞
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